ヒトにとって「歩く」という動作は、非常に重要な能力です。二本の足で立ち、歩くことができたからこそ、両手は自由に道具を使い、言葉を話すことができるようになったのです。しかし、何らかの障がいを持った時、それまで当たり前のように歩き、走り回っていたことが行えなくなります。変形性関節症や、骨折など、筋骨格系の障がいにより関節の可動域制限や筋力低下が生じれば、歩行能力は低下し、日常の生活が大きく制限されることになります。
また、スポーツ選手ではパフォーマンスの低下を生じることで、競技への参加が困難となります。そこで、そのような疾患や高齢者、スポーツ選手などに対し、効果的な理学療法を実施するため「動作解析に基づく障がい予防システムの構築」を目的としています。