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大学院進学についての相談(その5)を掲載しました

2014年8月19日

大学院進学についての相談(その5)

「研究」とは?どんなことをすればよいのか?という研究についての様々な悩みをお持ちの方も多いと思います。今回は、「現場の問題点」を解決に導く研究について話をして見たいと思います。あくまでも個人的な意見ですので、特定の大学や組織の考えを代表するものではありませんので、予め承知してください。特定の大学や組織の考えを代表するものではありませんので、予め承知してください。

既に現場で働いている方で、大学院での研究を考えている方も多いと思います。「現場」では大学などで教わってこなかった問題や教科書やテキストにも書いていない問題に遭遇することも多いことと思います。そして、こうした「現場の問題」を解決に導く研究をしたいと考える方は多いです。でも、ここでよく考えてください。そうした「現場の問題」はこれまでにも多くの先人が経験し、同じようなことを考えているはずです。それでも、未だ解決に至っていないということなのです。つまり、そう簡単に解決する問題ではないということです。ではどうすればよいのでしょうか。それは、その「問題」の根底にあることから1つ1つ確認し、不明な点を見出し、その部分を研究の対象にすべきなのです。どうしても、表面に出ている問題点にのみ目が行きがちですが、実際にはその背景に多くの問題が潜んでいるのです。

以前に、「骨格筋の廃用性萎縮」について触れましたが、効果的な訓練方法を見出したい、あるいはある方法の有効性を検証したいと考える方は多いです。ですが、そもそも骨格筋萎縮のメカニズムや萎縮筋の再成長のメカニズムがそもそも完全に解明されていない現時点において、上記のような研究課題は正直よい研究とは言えないと思います。ですので、大学院などでは、まず基礎的な部分の再確認から行い、基礎的な部分における問題点の解決を目指すべきと思っています。でもそれでは、「現場の問題」の解決にならないと考える方がいると思います。でもそれは間違いです。こうした基礎的な研究の積み重ねこそが、「現場の問題」の解決策となるのです。つまり、「エビデンスのある実践」ということです。基礎的な研究は敬遠されがちですが、非常に重要なのです。

一緒に「骨格筋の萎縮」や「萎縮筋の再成長」のメカニズムを解明しませんか?