卒業後の進路・就職支援
就職支援体制
看護師の人材を望む医療現場の声は依然として高いものがあります。
そんななかでも学生各人が妥協することなく希望通りの進路に進めるよう、万全の就職支援に取り組んでいます。
- 『公務員講座を無償で開講』
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県市町村の保健師採用試験対策に、本学では公務員講座を無料で受講できます。
- 主な就職支援プログラム
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1~3年 3月 - 看護・保健師 各領域の業界研究
3年 8月 - 3年生就職ガイダンス(実習応援ブック・就職データブック・キャリアサポートブック配布、第1回進路希望調査実施)
8~3月 - インターンシップ参加(各病院)
2月 - 就職ガイダンス
- 性格テスト
- 履歴書・就職論作文テスト
- 最新就職試験情報発表
3月 - 自己分析、自己PR講座
- 履歴書写真撮影
- 面接講座
- 合同就職説明会(看護師・助産師・保健師)
3~6月 -
キャリアカウンセラーによる
履歴書添削・個人面談・模擬面接複数回実施
4年 4~7月 - 就職内定
また本学科卒業生のもうひとつの進路として、大学院健康科学研究科を開設しています。
期待される進路
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- 病院・診療所へ
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看護師として病院などに就職し、チーム医療の一員として対象者のケアにあたります。配属先は、各診療科の外来・病棟、手術室や集中治療室、ホスピス、リハビリテーションセンターなど多様。高齢化や医療の高度化を背景として、看護師の人材不足は医療現場の切実な課題となっており、本学科にも大きな期待が寄せられています。
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- 保健・福祉施設や
訪問看護ステーションへ -
施設や自宅といった生活の場において、看護を必要とする人やその家族に対して医療的なケアや相談指導を行います。近年、特にニーズが高まっている分野です。おもな施設として老人施設(介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、デイケア施設など)、障害者福祉施設、児童福祉施設、訪問看護ステーションなどがあります。
- 保健・福祉施設や
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- 保健所、
市町村の保健センターへ -
保健師として保健所や市町村の保健センターに勤務し、地域住民への健康管理や保健指導を行います。具体的な仕事としては、妊娠中の女性への相談指導、乳幼児健診、予防接種、成人健診、自宅療養中の患者さまへの家庭訪問、地域社会における健康教育などがあります。
- 保健所、
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- 企業や学校へ
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企業などの保健センターに勤務して、働く人の健康管理や職場環境の改善に携わることもできます。また、本学科で保健師国家資格を取得すると、申請により養護教諭2種免許状の取得が可能。さらに養護教諭養成機関に半年以上在籍し所定科目を履修し、単位を修得すれば、養護教諭1種免許状も取得できます。
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- 大学院への進学
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大学院に進学して研究者をめざす道もあります。また病院などで一定の臨床経験を積んだ上で大学院に進学し、認定看護師・専門看護師といった特定分野のスペシャリストをめざすこともできます。このほか、助産師をめざして養成課程へ進学することもできます。
卒業生メッセージ
地元の企業でたくさんの卒業生が活躍しています
亡くなってしまう患者さんにも、
その人らしい時間を
過ごしていただくために。
2016年3月卒業 福田 実菜さん
看護師をめざしたきっかけは、3人の祖父母を看取ったことです。苦しんでいる時から意識がなくなった時、そして亡くなる時まで、声をかけ続けてくれた看護師さんの姿を見て、私も高齢者に寄り添う看護の道に進みたいと思いました。豊橋創造大学では、実習やフィールドワークで地元の医療機関とかかわる機会が多く、地域に根ざした看護をしたいと考えていた私にとって貴重な経験ができました。また研究論の授業で、自分の興味のある領域を選択し、深く学べたことも良かったです。将来なりたい看護師像が明確になり、就職先を検討する時に役立ちました。患者さんの中には残念ながら亡くなってしまう方もいますが、本人やご家族が納得して、その人らしい最期を迎えていただけるように、身体面はもちろん、精神面のケアも大切にしています。患者さんやご家族から「あなたがいたから安心できた」「ありがとう」と言っていただけると、この仕事をしていて良かったと思います。生命に関わる責任と悩みを抱えつつ、その分、大きなやりがいを噛みしめながら働いています。
病気を未然に防ぐ役割を担う専門職として、
地域の方々の健康と笑顔に貢献したい。
2017年3月卒業 園部豊さん
保健師として、運動サポートセンターで健康運動指導士の方とともに、安全で効果的な運動のサポートを担当しています。対象となるのは、生活習慣病の予防や改善をめざ す方々。運動中は体調が変化しやすいので、血圧測定や声かけをしながら指導するように心がけています。利用者さんに名前や顔を覚えていただき、地域のイベントなどで声をかけてもらえるとうれしくなります。もともと、地元の役に立ちたいという思いから豊橋創 造大学の看護学科に入学。医療や保健について学ぶ中で、病気になる前の段階からかかわることのできる予防医療に興味を持ち、保健師をめざすことにしました。講義で学んだ知識はもちろんのこと、実習での体験やカンファレンスで自分の意見を述べる演習 など、大学での学びは現場で役立つことばかりだと実感しています。また、早い段階から就職セミナーや国家試験対策があり、将来への準備ができたこともよかったです。目標 は、確かな知識と経験に基づいた支援ができる保健師になること。将来的には自分のかかわった事業を通して、地域の健康に関する数値が統計的に改善されることに貢献 できればと思います。
安城更生病院
「総合周産期母子医療センター」
でも卒業生が活躍!
2014年3月卒業 後藤夏紀さん
安城更生病院では三河地区で最初の総合周産期母子医療センターを、2010年12月から開設しています。総合周産期母子医療センターは、妊娠後期から新生児期までの母体・胎児・新生児を総合的に診療し、その健康を守ることを目的としています。安城更生病院の場合は、母体胎児センターと新生児センターで構成されており、新生児ドクターカーも配備しています。この先進的な施設でも本学科の卒業生が活躍しています。
今回は、センターの後藤夏紀さんにインタビュー。彼女は、「大切な赤ちゃんをお預かりし、外の世界にしっかりと適応できるようサポートするのが私たちの役目であり責任。赤ちゃんの気持ちをくみ取り、状態を把握するのは簡単なことではありませんが、とてもやりがいを感じています。大変なこともあるけれど、赤ちゃんの成長を間近で実感できる素晴らしい仕事です!」と語ってくれました。
※内容は取材当時のものです。